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2012年8月

おおかみこどもの雨と雪 レビュー(ネタばれあり)

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*サマーウォーズを観た人でああいうテイストの作品だと思って観るのは間違いです。サマーウォーズのように単純明快ではありません。後、今までとは違う細田作品なので細田作品を知ってる人も細田作品だと思ってみないで下さい。

始めの一言

狼の子供を産んだ女、花の壮絶なる親の愛

いつもみたいにシナリオ、絵、演出、音楽と分けて批評するつもりでいましたが、正直それをするのすらめんどくさい酷評しかできないのでまとめて批評したいと思います。

まず、始めに冒頭の10分の夢の話(これは伏線でもあります。)は入り方としてとても入りやすく作品に入り込もうとするのですが、その後のまず絵がダメ!
何がダメというとサマーウォーズの絵をもっと崩した感じのキャラ絵、そこにとてもリアリティのある背景、これで思わず萎えました。
確かにやりたいことは分かります。これは現実の話ではなく、物語であるが現実に起こるかもしれませんよ?というメッセージを絵に込めたのは分かりますが、なら何故にサマーウォーズよりもキャラ絵を崩したのか?それともただ単なる作画崩壊なのか?それが理解できないしあの絵を30分以上見せられて気持ち悪いの一言です。
これが都会の背景から田舎の森の風景になると気持ち悪さはなくなるのですが・・・・。

次に、気持ちが悪かったのは物語そのもの!
この作品のテーマは「親子」なのですが花を中心描かれるのはいいのですが途中からどの視点でどのキャラを主人公したいのかがわからなくなっていくのがなんとも中途半端。
最初は花とその夫となる狼(通称「彼」)の二人の恋愛から子供出産と「彼」が死ぬまでの物語
それから、都会での育児の大変さと狼の子供をどう育てるかの葛藤と苦悩、そして田舎の暮らしへ
↑ここまでは物語、シナリオともとても面白く、細田作品らしくいいのですがこの後の田舎暮らしからがどんどんひどくなっていく。
理由としては欲をかきすぎたというのがあります。
子供の成長(雨と雪の二人分の成長)で雪は女の子の人間として生きていくことへの葛藤と恋愛、雨は狼として生きていく、それと花への親子愛。
花は花で子供達の成長の喜びと苦しみと親としての責務、田舎暮らしへの戸惑いと喜び
これを一時間ぐらいで描こうとするのだから正直、内容にまとまりはないわ、主人公が誰か分からなくなるわ、描きたいことが絆なのか親子なのか狼の子供としての葛藤なのかテーマがぐちゃぐちゃでもう観ているのはしんどいし、この作品がどこに向かってなおかつ落としどころはどこなのか理解に苦しむ。
結局、落としどころも変な所に落とした後も、伏線なのか、余韻なのか理解に苦しむ終わり方をしましたしね。

そして、最後がナレーション

これは雪(もしかしたら、花)の声を出している人がするのですが、一応娘がお母さんの回想を語る感じでするのですが(上手い下手は聞いて下さい、私は何も言いません。)、最後の30分前ぐらいまではいいのですが問題はその後。
↑でも書いた通り、主人公が誰か分からない。といったのはこのナレーションの所為でもあります。物語の最初から最後までナレーションをするのですがもちろん、落としどころは雪が落とすと思いきや、全く関係なく花が落とす。しかも、最後に関しては雪は出てこない。
正直、このナレーションは雪がやる必要性があったのか疑問で仕方がない。

これだけ絵がいいと思いきや、シナリオが悪かったり、シナリオが良かったと思いきや絵が悪かったりと正直いいなと思うところと気持ちが悪いところが交互にきてるのがしんどくて仕方がない。

一番分かりやすい表現が難破船に乗り込んだ

ただ、良かったところもいくつかありますがわるいところが多くて隠れてしまったる。ものすごーーーーく勿体無い。
一つ目は背景、リアルすぎてびっくりするぐらいのとても綺麗な背景でした。
二つ目は菅原文太さん。やっぱり、いぶし銀がかっこよすぎる。
三つ目は子供の絵、ジブリもそうですがやっぱり子供のじゃれ合ってる感じのシーンや一枚絵が可愛い!!!!

総評

言っておきます。見る価値は大してありません!特に映画舘ではなくBDのレンタル料金ぐらいで十分です。
やりたいことは分かるがやるのならばTVシリーズでしっかりやってほしいのと邦画で出来ないことをアニメ映画で邦画風にやろうとするには限界があるということ理解すべき。
特に映画では・・・・・。(せめて、物語のまとめ〔おとしどころ〕がしっかりしていればこんな批評を書かないですむのだが)

最後に一言

雪の幼少時代の狼姿、とってもカワユス!!!!!!!

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